自分の思い描いている理想の内装・外装を実現させられるということが、注文住宅ならではの魅力です。ただし、一から作り上げる注文住宅には設計料がかかります。

設計料については、国土交通省の「建築設計・工事監理等の業務報酬基準」の中で目安となる基準が定められおり、ハウスメーカーや建築設計事務所は目安に沿ってそれぞれ独自の設計料を設定しています。

設計費用の相場は2%~25%ほどと幅が広く、依頼先によって大きく異なります。依頼先によって設計の自由度も異なってくるため、それぞれの依頼先の設計費用の相場とあわせて見ていきましょう。

依頼先で変わる設計料事情

注文住宅の設計費用の相場の幅が非常に広いことについては既にご紹介しましたが、これはそれぞれの依頼先の注文住宅の設計の仕方や建築工程とも大きく関係があります。そこで、依頼先別の設計費用の相場とそれぞれの特徴を、メリット・デメリットを挙げながらご紹介します。

安心感が“ウリ”の「大手ハウスメーカー」

大手ハウスメーカーの場合、設計費用の相場は工事費の2~5%と言われています。ただし、ハウスメーカーの場合、注文住宅であってもある程度のパターンの中から組み合わせて家を設計するため、見積もりに「設計料」という項目が含まれていないこともあります。「設計料」という項目があってもなくても、設計費用が総額に含まれていると考えてよいでしょう。

ハウスメーカーで注文住宅を設計してもらうメリットとしては、大手ゆえの安心感と、ある程度統一された仕様で設計されているため、設計費用が安く抑えられることが挙げられます。パターン化された中から設計することで、居住空間としての快適性もある程度確保しやすいといえます。

ただし、デメリットとして挙げられるのが自由度の低さです。「注文住宅で建てたのに、周りの家とそんなに変わらない」という声もよく聞かれます。また、強いこだわりを持ってハウスメーカーのパターンの中にないデザインやレイアウトをお願いしようとすると、坪単価が高額になったり、施工を断られたりすることもあります。

いいところどりの「デザイン工務店」

「ハウスメーカーの大量生産は嫌だけど、建築設計事務所は敷居が高い…」というこだわり派の方に評判となっているのがデザイン工務店です。設計料の相場はハウスメーカーと変わらず、工事契約書の中に工事費の2~5%が設計料として計上されます。

デザイン工務店の多くは、建築家と連携して完全自由設計の注文住宅が建築可能となります。設計・施工を一貫請負することで、自由度の高いデザイン性とコスト面を高い次元で両立できることが最大のメリットです。強いてデメリットを挙げるなら、ネームバリューによる安心感では大手に劣るため、保証制度やアフターサービスについての確認は事前に求められるでしょう。

オンリーワンを実現させる「建築設計事務所」

「妥協せずに欲しい家を手に入れたい」という方であれば、建築設計事務所がおすすめです。設計料の相場は工事費の10%~15%で、高いところでは25%が工事費用とは別に必要になります。設計料は建築設計事務所によっても大きく異なり、敷居が高く感じる方も多いと思いますが、最近では予算に応じて柔軟に対応してくれる建築設計事務所も増えてきています。

建築設計事務所に設計を依頼する最大のメリットは、やはり細部にまでこだわった自分だけの家づくりを2人3脚ですることができる点でしょう。デメリットとしては、設計から完成まで平均すると1年ほどの時間がかかることと、設計と施工が別になるため、施工後のトラブルの際に責任が複雑になることなどが挙げられます。

総評!注文住宅の設計料は依頼先で大きく変わる

こだわりの詰まった注文住宅を建てるために必要になる設計料について、詳しくご紹介してきました。設計料の相場は2%~25%と幅が広く、依頼先によって大きく変わります。具体的には以下が依頼先別の相場になります。

  • 大手ハウスメーカー 2%~5% *ただし見積もりに含まれていないこともあり
  • デザイン工務店 2%~5%
  • 建築設計事務所 10%~25%

それぞれの依頼先によって、注文住宅の設計に必要になる費用と、設計の自由度は変わってきます。相場を参考にしながら、こだわりの家づくりを実現させるための資金計画の参考にしましょう。