木材の良さを生かした建築を

ののはな企画では、自然の木を生かして風土に合った建築を行い、風土に合った暮らし方ができる家を提供することを目指しています。それらは、高い技術を持った職人の手によって、初めてなし得るもの。ののはな企画では、そうした職人が最大限に自分の力を発揮できる環境づくりにも力を入れています。

現在の一般的な木造建築技法は、自然の木を加工して合板にし、現場で簡単に組み立てられるようにするもの。これは出来上がりの水準が一定レベルで保たれ、工期短縮やコストダウンにつながることから用いられているやり方なのですが、合板を使うことで耐久性がなくなり建物自体の寿命が短くなることや、クロス、接着材などの化学物質の多用によって、健康への被害も懸念されています。

そこでののはな企画では、伝統的な木材の優しさを活かした工法を採用。伝統的に受け継がれてきた建築技法では、自然の木の性質を読み、素材の良さを生かして組み立てるのが特徴です。このやり方は職人の技量によって仕上がりに大きなばらつきが出ることがあり、コストも総じてかかってくるのですが、素材に負担を掛けないために、飽きのこない、味わいのある仕上がりとなります。また、建物そのものの寿命も長くなり、化学物質による体調不良の心配がなく、見た目、香り、肌触りなど、人の五感との相性も良いものとなります。

これらの手法はそれぞれに良しあしがありますが、ののはな企画では自然の良さをしっかりと生かした住宅づくりを掲げているのです。また、日本の山の木は年々材積を増しており、適度な間引きをしていく必要があります。日本の木材を使って建物を建てていくことは、日本の山を守り、災害を防ぐことにもつながっています。

自然素材へのこだわり

日本には豊かな資源として木材があります。木の文化を発展させることで環境を守り、自然素材を生かした豊かな住環境を実現することは、住む人が喜ぶだけでなく、貴重な職人の技術を受けついでいくことにもつながります。

ののはな企画で使うのは、国産の杉、ヒノキなどの無垢材。化学物質が使われていない、安心して使用できる建築材です。自然な香りの癒し効果もあり、住宅に使用するには最適です。また、土壁や木材は湿度調節機能が高く、室内空間をさわやかに保ってくれることにつながります。日本は高温多湿な気候となっていますが、その中で長年にわたって用いられてきたのには、こうした理由があるのです。

また、木材は断熱性能が非常に高く、安全、快適な断熱材料と言えます。こうした自然素材の良さをしっかりと生かしているのが、ののはな企画の注文住宅です。

経年による変化を楽しむ

年月を経た日本家屋には、なんとも言えない趣があるもの。それは柱、梁、板が年を経るにつれ、美しく変化していくためです。これは、劣化ではなく美化。この変化がもたらす深みのある色合いは、家屋に風格をもたらし、価値を生んでくれます。

また、畳も日本式の家屋にはかかせないものの一つです。裸足で座り、寝転べる畳は、日本文化の家の中でくつろぎを感じさせてくれるスペースの一つ。そして障子は室内と外の空間を優しく閉ざし、視界、寒さ、暑さから家の中を守ってくれます。ふすまは素材、絵柄により個性を表現できる、和風のインテリアの一つ。これらが織りなす日本家屋の魅力は、日本において得がたい魅力を持っています。