夢の注文住宅を建てることになった管理人が、調べたり聞いたりして集めた家情報をまとめた口コミサイト。

注文住宅をローコストで建てるコツ

住宅業界の裏事情から注文住宅をローコストで建てられる業者まで、管理人の実体験をもとに紹介します。

管理人ユミがぶっちゃける “注文住宅のお金事情”/その3 注文住宅をローコストで建てるワザ!

注文住宅をローコストで実現するポイントは?

注文住宅というだけで「高いはず!」と諦めている方、必見。様々な工夫を凝らしてコストダウンする事で「購入可能な価格」までもっていく事だってできるのです!「何を削減すれば良い?」「コレだけはケチっちゃダメ!」管理人の実感値でポイントをいくつかまとめてみました。

実際に注文住宅を建てながら決めた
ハウスメーカー・工務店・設計事務所ランキング

ユミのぶっちゃけお金事情!!

注文住宅の費用削減のポイントは?

ユミ家の費用削減ポイント!

我が家でまず実践したコスト削減法は「建物の形」です。建物は複雑になればなるほどコストが高くなり、単純な「四角」が一番安くなります!

次に「ゲストに見えない部分は思い切って一番安いランクの物を使用する」お風呂、キッチン、トイレの様な水回りの価格を抑える事はかなりのコスト削減になります。
寝室、子供部屋など、ゲストが入る事の無い部屋も一番安い床材を使用しました。

外壁も価格を大きく左右します(面積が拾いから)。こだわりがあるなら別ですが、私はコスト削減の為に、「外からの見栄え」よりも「内側の快適」を選んだ為、外壁はイメージに出来るだけ近い、既製品の安価な物で決定しました。

また、注文住宅では作り付けの家具等を使用する事が多々あります。その方が統一感が出てオシャレには見えますが、作り付け家具はかなりハイコスト。キッチンの備え付け家具は絶対にお勧めですが、それ以外の家具(TVボード、パソコンデスク、ダイニングテーブルなど)は同じクオリティでも、既製品の方が1/3くらいのコストになります。

削減しない方がいいポイント!

コスト削減すべきではない箇所はずばり「一番生活する時間が長い場所」です。
我が家の場合はLDK。ここに「お金をかける」という感覚よりも「自分の居心地の良い空間」にする事で、「自分が建てた家」により一層満足感を得る事ができました。逆に、いつもいる空間で妥協してしまうと、「あぁ、こうしておけば良かった」と常に頭によぎってしまいます。いつもいる空間のコストを削減するくらいなら、玄関やベランダ、トイレなど、削減すべき箇所は他にもあるはずです。

また、削減すべきではない箇所に「コンセント」とよく言われますが、これも正解。私の主観ではコンセントの位置も勿論重要ですが、意外な落とし穴が「数」。通常コンセントを設置すると差し込み口が2つあります。しかし、それでは足りない箇所が多数あります。
例えばパソコン回り。我が家の場合は、パソコン、外付けHDD、プリンター、携帯(夫婦2人分)、家電、PCにカメラやビデオのデータを移す差し込み口など。キッチンではコーヒーメーカー、ケトル、ジューサー、炊飯器、トースター…と、とても2口や4口では足りません。パソコンの箇所にも6つコンセントの差し込み口を用意しましたが、それでもタコ足配線になってしまっています。

ローコストな注文住宅を実現する用語解説

作り付けの家具
家を建てる段階ですでに家具を家の一部として設置する家具の事。
外壁
建物の外に面している壁。管理人宅は、根津美術館みたいな濃いグレーにしたかったんですが、それだと塗装しなければいけないので、予算の関係上既製品で対応。結果、希望よりも明るい色にはなりましたが、絶対条件だった「とにかくシンプルにすっきり」は叶えられたので満足!
LDK
リビング(居間)、ダイニング(食堂)、キッチン(台所)が一室となった空間のこと。

住宅業界の裏事情。こんなカラクリにご用心

ハウスメーカーはなぜ高い?

家造りをはじめる際にまず最初に訪問するのは「住宅展示場」だと思います。私も家造りをはじめた当初は当然のように「ハウスメーカーで家を建てる」と思っていました。その他の手段をあまり知らなかったからです。

しかし、ハウスメーカーで図面などを作成してもらうと、どうしても予算オーバー。だから自分で色々と調べ、気が付いた事は、あの「住宅展示場」にかかるコストのこと。展示場を作り、維持、運営するためには、当然だけど沢山のお金がかかっている。住宅展示場で頂く沢山のパンフレットにも、お茶やお土産、子供を相手して下さるスタッフにも。その全ては、そのハウスメーカーで家を建てたお客様からの建築費用の一部から捻出されているのです!

費用を抑えて出来る限り自分の納得する家造りを実現したいという気持ちが強かった私は、そんな理由からハウスメーカーをまず一番最初に除外しました。(その他にも社内規格が厳しく、設計の自由度が低いなどの理由もありますが)

坪単価は建設業者によって違う!?

住宅価格の表示方法には規制や法的な決まりがありません。なので、坪単価は「どこまで価格が含まれているのか」が会社によって違うことが数多くあります。

一般的に本体価格といえば、表示されている商品の価格から税金を除いた、商品そのものの価格を指します。その価格には、配線・配管費用、駐車スペース工事費などの付帯工事費、各種申請費用や登記費用などは含まれません。つまり本体だけでは家として居住する事は不可能なのです。その本体価格のみで「坪単価」を表しているのか、それともその他の費用も含めて示しているのかでは大きな金額の差が生じてしまいます。

常識的には「坪単価」=「本体価格を坪数で割る」となりますが、最初に「坪単価(本体価格)にはどこまで諸経費が含まれているのか?」をしっかりと確認する必要があります。

住宅業界の裏事情に関する用語解説

坪単価
家を建てるときの1坪当たりの建築費のことで、建物の本体価格を延べ床面積(坪)で割った数値のこと。1坪はおよそ3.3m²で、家を建てる時のおおよその目安として一般的に参考にされている数値。
社内規格
日本工業規格 JISなど社外で決めた規格に対し、社内で特別に決めた規格のこと。
付帯工事費
建物以外にかかる工事費を付帯工事費、別途工事費などと呼ぶ。たとえば、古い家や工作物の解体工事や地盤補強などの費用と、門扉や車庫、塀、造園などの外構工事など。さらに、本体工事費に含まれなかった部分の給排水工事や空調工事、照明器具取付工事なども付帯工事として計上される。

注文住宅の費用相場を詳しく紹介>>

ローコストで家を建てられる住宅業者を選ぶべし!

ローコストで有名なハウスメーカー

私の幼なじみがタマホームで家を建てています。彼女がタマホームを選んだ理由はたった一つ「安かったから!!」

実際に彼女も色々な住宅展示場を見て回ったそうですが、とにかくハウスメーカーは高い高い高い…。3人のお子さんをもつ彼女としては4LDKという間取りは外せなかった事と、収納が沢山欲しかったので、「とにかく安く建てられるハウスメーカー」が一番条件だったそうです。

業界最安値をうたうタマホーム。彼女の願いを見事実現し、理想の家造りを実現しました。トータル的には彼女は非常に満足しています。私も何度もお泊まりさせて頂いてますが、子供達が賑やかに過ごせる開放的で素敵な家です。

しかし、彼女自身も語っていましたが、「とにかく営業が雑、設計も雑」「人の話を聞いてたのか?」と腹が立つ程だったそうです。「初めての家作りなので、色々教えて下さい」という方には非常に危険なハウスメーカーなのかもしれないと個人的には思ってしまいました。

ローコストな建築設計事務所もある!

そんな私も「ローコストでの家造り」をやはり目指していました。しかし、私の場合は「とにかくデザインも重視したい」というもう一つの目標がありました。
ハウスメーカーでもデザインを重視した家造りはできたのかもしれませんが、どうしてか、ハウスメーカーが建てた家というのは「どこかで見た事があるような家」に感じて仕方がありませんでした。そんな「オンリーワン」な家造りをしたいと思えば思う程、「あぁ、設計事務所にお願いできたらなぁ…」と考えるようになりました。

そんな時、主人がたまたまフリーダムアーキテクツのホームページを見つけて、そこの施工例一覧を見せてくれました。その施工例を見たときは「おぉ!!!!これぞ私の求めていたデザインと価格!!!」と心躍ったのをよく覚えています。しっかりデザインされていながらもローコスト。それから何度となくフリーダムのHP内の施工例を見ました。

一度設計事務所でデザインされた家を見てしまうと、正直ハウスメーカーにはもう2度と後戻りできません(笑)

ハウスメーカーと設計事務所に関する用語解説

タマホーム
低価格なのに高品質の家づくりで急成長している、ローコスト住宅設計販売のリーディングカンパニー。
フリーダムアーキテクツ
細部にまでこだわったデザイン注文住宅を手の届く料金で建てられると、絶大な人気を得ている建築設計事務所。
住宅展示場
一戸建て住宅を建築する際の比較検討のために、実際に住宅を建てて展示してある場所。

総評・ローコストで建てる注文住宅について

お金をかける・かけないの軸を明確にするべし!

お金を「かける」と「かけない」のメリハリをつければ、ローコストでも家は建つ!

家造りにおいて、まず「自分が絶対に譲れないもの」をしっかりと決定します。これは夫婦間でも希望が異なる事が多いので、幾度となく話し合いが必要になるケースもあります。我が家でもすでに子供がいる段階での会議だった為、私の意見は「子供がいる目線」。一方の主人は「大人目線(デザイン重視)」でした。この歩み寄りに若干の時間を要しました。
しかし、現実的に設計段階になって「これはいらない!」「これはいる!」と決めても総額の予算はオーバーしがちです。
だからこそ、最初にこのお金を「かけるところ」「かけないところ」の軸をしっかり作っておかないと、結果、「どこにどれくらいの予算の比重を置くべきか」が曖昧になり、どんどん予算が膨らんで行ってしまいます。

我が家が設計事務所に決定した一番大きな理由は、「家造りの全てにおいて、自分で好きなメーカーを選べる」という部分でした。これがハウスメーカーになると「提携先のメーカーからチョイス。それ以外はオプション」となるのが一般的です。ハウスメーカーでは総建築費の中に水回りの仕様なども含まれていて、その中からチョイスしなければ金額が上乗せされるシステム。一見「提携メーカーのキッチンならどれでも選べる」と思いがちですが仮にA社かB社のキッチンを選べるという内容だったとしても、A社とB社のキッチンが全くの同額だとは言えません。そしてもしかすると、C社のキッチンは同じ内容でももっと安いかもしれません。しかし、C社を選んでしまうとオプション料金が発生してしまいます。(提携先ではないので)

設計事務所を介して家造りをする場合、そういった「メーカー縛り」はほとんどありません。なので、自分がこだわっていない箇所においては「一番安く仕入れる事ができるメーカーでお願いします」という事も可能なのです。我が家はそれでキッチン、お風呂、壁紙、床材、外壁をかなり安く押さえる事ができました。

一見敷居が高そうに見える設計事務所も、使い方次第ではハウスメーカーよりも随分と安くあげる事が可能なんです。「自分らしい家作りをしたい。でもお金はあまりかけられない」。そんなワガママに対応してもらえる設計事務所が、私たちにとってはフリーダムアーキテクツでした。