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屋根と屋根材の種類

日本家屋の屋根の種類

日本家屋の屋根の種類としては、以下の四つがあります。それぞれの屋根には異なるメリットとデメリットがあるため、建築士・設計士などとよく相談した上で、建物の条件によく合うものを選ぶようにしましょう。

切妻(きりづま)屋根

二枚の板が斜めに組み合って三角形を作る切妻屋根。屋根と言われて一般的にイメージする屋根であり、日本家屋の屋根としてはもっとも一般的に取り入れられています。シンプルな形状ゆえに、設置費用もメンテナンスの費用も安価な点が魅力的です。

寄棟(よせむね)屋根

四枚の板が斜めに組み合わさった構造の寄棟屋根。三角形の見た目から、切妻屋根によく似ていますが、四枚の板で全体を成す作りのため、斜面が切妻屋根よりも緩やかになっています。また、切妻屋根よりも構造が複雑になるため、設置費用は切妻屋根と比べると10%程高くなります。

片流れ屋根

一枚の大きな板が大きな斜面を作る構造の屋根です。外観にモダンな印象をあたえ、かつ、敷地が広くない建物に適していることから、近年増えてきているタイプの屋根です。設置費用が安価であり、また、建物の向き次第では、太陽光パネルと相性が良いという特徴を併せ持っています。

陸屋根(ろくやね ・りくやね)

水平の構造が特徴的な屋根です。フラットルーフとも呼ばれます。ルーフバルコニーを設置出来ることや、デザイン的にもシンプルであることことから、最近では人気を集めています。また、落雪の被害を軽減させることが出来ることから、豪雪地帯では特に好まれています。

他方で、屋根に傾斜がないということは、水がたまりやすく、雨漏りを起こしやすいということでもあります。 陸屋根を採用したいという場合、わずかな傾斜をつけることも可能なので、設計士・建築士などに相談してみると良いでしょう。

屋根材の種類

大別すると、屋根材としては、以下の素材が使用されます。

粘土瓦

いわゆる「瓦屋根」で使用されるのが年度瓦です。西洋瓦と日本瓦に区別されることがありますが、形状の違いであり、同じ粘土から作られています。粘土瓦は耐久性に非常に優れており、耐久年数は30年~40年ほどになります。塗装の必要もありません。ただし、他の素材に比べて重たいため、建物が十分に頑丈でなければ支えられないことがあります。

トタン

鉄板を亜鉛でメッキしたものがトタンです。屋根材としては、継ぎ目がないため雨漏りがしにくく、また、安価であるという特徴があります。ただし、遮音性や防音性は高くありません。また、耐久性も低く、メッキがはがれると錆びてしまうため、10年周期で再塗装する必要があります。

ガルバリウム鋼板

アルミニウムと亜鉛の合金をガルバリウムと呼びますが、金属鋼板にガルバリウムでメッキをしたものがガルバリウム鋼板です。耐久性に優れ、耐久年数は20年程度と言われています。また、軽く、塗装がしやすいという特徴も持っています。ただし、軽い分だけ風に飛ばされやすく、また、重たいものがあたると傷ができやすいという難点があります。また、再塗装の際の費用も高額です。

石付きガルバリウム鋼鈑

ガルバリウム鋼板に天然石素材を吹き付けたものが石尽きガルバリウム鋼板です。再塗装の必要がなく、耐久性に優れています。ガルバリウム鋼板に比べると重くなるものの、他の素材、例えば年度瓦等と比較すると軽く、扱いやすい素材です。

セメント・コンクリート瓦

セメントおよびコンクリートを素材とする屋根材です。 モニエル瓦と呼ばれることもあります。粘土瓦よりも安く、遮熱性・防音性に優れているという特徴がありますが、耐久性が低いといった多くの難点を持ち、現在ではほとんど生産されていません。

化粧スレート

セメントと繊維素材を薄い板状に加工して作る屋根材です。薄くて軽いため扱いやすく、また、安価であるという特徴をもちます。他方で、割れたりカビが生えたりすることが多いなど耐久性は高くなく、10年周期での再塗装が必要になります。

天然スレート

天然の岩石を薄い板状に加工して作るのが天然スレートです。天然石に由来する美しさを持ち、耐久性に優れているという特徴があります。他方で、天然石を使用する分だけ値段は高く、また、重たい、という難点があります。

銅板

銅で出来た板からなる屋根材です。寺院で使用されることもある素材であり、非常に高い耐久性を持ち、耐久年数でいえば、60年以上となります。ただし、非常に高価であり、また、銅板を扱うことが出来る業者の数も決して多くはありません。

アスファルトシングル

ガラス繊維にアスファルトをしみ込ませ、その上から石を吹き付けて作られる屋根材です。軽量であり、割れたり錆びたりすることがなく、デザイン性にも優れているといった多くの特徴を持つ反面、風で吹き飛ばされやすく、カビやコケが生えやすいという難点を持ちます。

ステンレス

ステンレスを加工して作られる屋根材です。錆びに強く、主に、海風を多く浴びる湾岸部の住宅などで使用されます。他方で、高価な素材であるため、湾岸部以外ではあまり使用されません。