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土間とは

ここでは、注文住宅における土間の魅力についてまとめました。土間のメリット・デメリットなどを確認していきましょう。

土間

土間なスタイルの例(フリーダムアーキテクツ)

フリーダムアーキテクツ公式サイト
https://www.freedom.co.jp/architects/case717/

土間とは、屋内であるにも関わらず土足のまま過ごせる空間のこと。一般にいう「玄関」に近い場所になりますが、「玄関」は単に靴を履いたり脱いだりするだけの場所であることに対し、土間はもともと、「玄関」の役割とその他の役割を併せ持った場所でした。その他の役割とは、たとえば炊事や農具の手入れなどです。

昨今、注文住宅を中心に土間が見直されています。内観デザインの一環として土間を設置したり、趣味や収納の空間として土間を設置したりなど、様々な目的で土間を設ける住宅が増えてきました。

住宅における土間の役割

趣味の空間
趣味のための空間として土間を活用している人は少なくありません。
具体的には、たとえば海の近くに住んでいる人。サーフィンや釣りなどを趣味にしている人も多いと思いますが、それらサーフィンや釣りに使う道具を、リビングや寝室、自室などに持ち込むのはよろしくありません。なぜならば、床や畳を汚してしまう可能性があるからです。
一方で土間であれば、風雨から守られる屋内であるにも関わらず、床や畳を汚す恐れはありません。土間自体は汚れるかもしれませんが、ほうきで掃いたり水で流したりしても問題ない場所なので、堂々と土間に置くことができます。海に関連する趣味だけではなく、キャンプや自転車、バイク、登山などの道具を土間に置いている人も多いようです。あるいは、盆栽などの趣味そのものを土間でやっている人もいます。
収納スペース
土間に大きめの収納スペースを造り付け、外出する際に必要となるものをまとめて収納しておく人も多いようです。
具体的には、靴や雨具などはもとより、コートや手袋などの防寒着、ベビーカー、抱っこひも、外遊び用のおもちゃ、ヘルメット、部活道具、防災用具などです。回収頻度の少ない資源ごみなどを収納しておく場所として活用している人もいます。

土間のデメリット

冬は底冷えする
何らかの対策をしないまま土間を設置した場合、冬になると土間空間は底冷えします。夏はひんやりとして快適ですが、冬は底冷えするので、趣味などを長時間行う場所としては適していません。
もし冬場にも土間で長時間の作業をする可能性があるならば、断熱材だけではなく、床暖房や薪ストーブを設置するなど、何らかの対策が必要でしょう。
また、土間とリビングを一体化させる場合には、間に引き戸を設置するなどの対策が必要です。
居住空間を圧迫する
土間を広くすれば、家全体の印象も広くなります。その点において広い土間はおすすめですが、一方で、土間を広くした分だけ居住空間が狭くなってしまうことは了承しておきましょう。
なお、土間を広くすべきか居住空間を広くすべきか悩んだ場合には、とりあえず土間を広くするほうを選んだほうが良いかもしれません。なぜならば、土間の上に床を作ることは簡単ですが、床を壊して土間を作ることは大変だからです。

土間に使われる素材

三和土
伝統的な日本家屋で使われてきた土間の仕上げ材で、「たたき」と読みます。古くからある土間特有の風合いを表現できることがメリットですが、経年によってデコボコしやすいこと、他の素材に比べてコストが高めになること、三和土で土間を仕上げられる職人が減ってきたことなどが、三和土のデメリットとなります。
コンクリート
三和土の代わりとして用いられることが多い素材の一つが、セメント・砂・砂利を混ぜ合わせた、いわゆるコンクリートです。耐久性が高く一般的な衝撃では壊れにくいこと、経年変化しにくいことなど、手入れしやすいことなど、コンクリートにはたくさんのメリットがありますが、その一方で、他の素材に比べてデザイン上の主張が弱く、見た目がシンプルになりがちといデメリットもあります。
モルタル
モルタルとは、セメントと砂を混ぜ合わせた素材のこと。砂利を混ぜ合わせていない点でコンクリートとは異なります。木造住宅に採用されることが多い素材としても有名です。コストが低めで施工性が高いことがメリットですが、一方で、コンクリートに比べると強度が低いことがモルタルのデメリットです。
タイル
土間の素材としては、タイルもよく採用されています。タイルには様々な色や柄が用意されていることから、土間空間のデザインやコンセプトに合わせたものを選べることがタイルを使うことのメリット。一方で、選んだ色によって汚れが目立ったり、施工不良でタイルに浮きが生じたりすることがある点がデメリットとなります。
天然石
土間の素材として、御影石や大理石などの天然石が採用されることもあります。和風建築でも洋風建築でもマッチする汎用性の高さがメリットですが、一方で、石の性質によっては、シミが生じやすかったり酸で痛んでしまったりすることがある点がデメリットです。