広さ

注文住宅でこだわった広さの例

延床面積の範囲内で、それぞれの部屋の広さを自在に変えられる点は注文住宅の大きな魅力。ここでは、注文住宅を検討中の方々へ、部屋の広さの考え方や注意点、失敗事例などをご紹介します。

住宅における広さの考え方

一般的に考えれば、家は広ければ広いほど満足度が上がるもの。しかしながら、土地が狭い日本の住宅事情においては、リーズナブルに広い家を建てることは簡単ではありません。

そこで、限られた空間をなるべく広い印象に仕上げるべく、注文住宅においてはリビングの広さにこだわる世帯が多いようです。リビングは家族が集まる大切な空間。少しでも広ければ、家族それぞれに心のゆとりも生まれることでしょう。

リビングを広くする余裕がない場合には、大開口の窓を設置するなどして、広い「印象」を演出する例も見られます。あるいは、思い切って3階建てにしたり地下室を設けるなどして、延床面積自体を拡大する世帯もあります。

少しでも広い家に住みたいという願望は、どの世帯においても共通の希望と言えるでしょう。

注文住宅で広さにこだわる上でのポイントや注意点

注文住宅における間取りの広さを考える上でのポイント、注意点を見てみましょう。

家具を置いたときの広さをイメージする
図面には家具が描かれていません。図面だけを見て広さをイメージするのではなく、実際に家具を置いたときの広さをイメージするようにしましょう。図面と同じ尺度に縮小した家具を手書きで書きこんでみると、実際の広さがイメージしやすくなります。
人が通るには50㎝、人がすれ違うには90㎝が必要
体格にもよりますが、一般に、人が通るためには最低でも50㎝の幅、人がすれ違うためには90㎝の幅が必要とされます。家族の動線を確保する際の目安としておきましょう。
引き戸の部屋を設けることで広さを変えられる
部屋と部屋を引き戸で区切ることで、いつでも2つの空間をつなげることができます。広さが必要なシーン(ホームパーティーなど)では引き戸を開けてリビングを広くし、家族だけで過ごすときは引き戸を締めて冷暖房の効率を上げるなど、引き戸で仕切られた部屋は非常に使い勝手が良いことを理解しておきましょう。

広さにこだわった家の実例

実例1:大開口の窓でより広い印象のリビングに
横長の広めに確保したリビングに大開口の窓。中庭を挟んでガレージを望める設計とし、もとより広いリビングを、さらに広い印象の部屋に仕上げました。天井を高めにすることで、心理的にも余裕のある印象。
実例2:開放的な広さを感じるLDK
広さにこだわって設計したLDK。庭を大きく望む窓にしたことで、屋内がより広く開放的な印象です。壁や床、天井、家具をすべて白に統一して閉塞感をなくし、一層広い印象のリビングに。
実例3:無限の広がりを感じさせる空間
広く確保したリビングの大窓から、街や自然の眺望が限りなく広がる注文住宅。外の景色とリビングが一体となり、まるで無限の広さを備えた空間のようです。

広さの基準について

注文住宅を検討する際、どの程度の広さを確保すべきかという点は非常に大切な問題です。必要な広さの基準については、国土交通省が唱える「最低住居面積水準」と「誘導住居面積水準」の二つの目安が参考になります。

・最低住居面積水準
健康で文化的な生活を営む上で、最低限確保したい住居面積。
・誘導住居面積水準
良質な住宅の確保に向けて、目標として設定されている住居面積。

それぞれの住居面積水準について、国土交通省は、世帯の人数別に以下のようにまとめています(資料から一部抜粋)。

  世帯人数別の住戸専用面積(例) (単位:㎡)
  単身 2人 3人 4人
誘導住居面積水準 55 75 100 125
最低住居面積水準 25 30 40 50

予算やエリア的な事情はあるものの、注文住宅を建てる際には、できる限り誘導住居面積水準を目標にしたいものです。3人家族の場合は100㎡(約30坪)、4人家族の場合は125㎡(約38坪)を目指して家づくりを検討してみましょう。

広さにまつわる失敗事例

間取りの広さのバランスにおける失敗事例を、4つご紹介します。

キッチンが狭すぎた
ご主人も奥様も料理が趣味の世帯。家を建てて冷蔵庫や食器棚を置いたら、とても二人で一緒に料理できる状態ではなくなりました。奥様が料理中、ご主人は晩酌のコップを取りに行くことすらためらわれるほどの狭さです。
玄関が狭すぎた
1階の居室部分を少しでも広くするため、その分、玄関を狭くしました。ところが仕上がった家の玄関は、想像以上に狭い空間に。玄関は家の顔なだけに、来客も考慮してもっと広くすれば良かったと後悔しています。
吹き抜けで2階が狭くなった
1階に開放感を持たせようと吹き抜けにしたところ、2階の稼働面積が狭くなってしまいました。開放感を出すためなら、吹き抜けではなくて天井を高くするだけで良かったと後悔しています。
バルコニーが狭すぎた
バルコニーを少し狭めの90㎝幅にしたところ、洗濯ものを干した際、体格の良い主人はカニ歩きでないと通れない状態に。風が強い日は洗濯ものが壁に当たって汚れが付くこともあります。